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羅臼岳

NPO法人 知床斜里町観光協会

知床羅臼町観光協会

知床半島にある火山群の主峰及び最高峰で標高は1660m。日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている山で、知床富士とも呼ばれる。山開きは毎年7月第1日曜日。
知床とは、アイヌ語で「シレトク」Sir-etok(陸地・大地・先端)という意味である。
古くはアイヌ語でチャチャヌプリ、また良牛岳と記されたこともある。
知床半島とは、千島火山帯に属し、オホーツク海に突き出た半島で、長さは約70km、付け根の幅は約40kmで、半島は平らな土地は少なく半島中央部には、千島火山帯が貫き羅臼岳や硫黄山などの知床連山を形成している。海岸線は荒く海に削られた断崖絶壁で、川や潜流が直接海に落ちる「海岸瀑」という形態の滝が多く、冬には世界で最も南端に接岸する流氷が訪れる。
主稜線を形成する知床連山は1500m級の山々が並び、河川は大小あわせて約90本ある。
知床国立公園は、知床半島周辺に位置する国立公園で、1964(昭和39)年6月1日に指定された。面積は斜里郡斜里町と目梨郡羅臼町にまたがる3万8636ha。
公園は、ほぼ手付かずの原生林に覆われており、エゾシカ、キタキツネ、ヒグマ、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウ、シロザケ、ゴマフアザラシ、トド、マッコウクジラ、シャチといった様々な生き物が数多く生息する秘境である。
2005(平成17)年に国立公園とその周辺561平方kmが、第29回ユネスコ世界遺産委員会で登録され世界遺産となった。


写真は国道334号線「知床横断道路」の知床峠駐車帯から撮ったもの。

こちらの写真は羅臼市街地から撮影したものである。


知床半島の生い立ちは860万年前の海底火山の活動に始まり、陸上の火山活動が開始されたのは50万年前。
基盤の新第三紀の流紋岩・安山岩が標高800mまで露出。比高800m、底径約5km、流紋岩質、安山岩質、輝石安山岩の溶岩や火砕岩からなる活動は成層火山を形成したが、最終的に山頂付近は溶岩円頂丘(溶岩ドーム)を形成させている。同様な火山が知床半島中軸に沿い北東に3山連なり、その北東に知床硫黄山がある。
羅臼岳の溶岩は8〜10万年前に噴出、その後も活動は続き、4期に区分される。直近の噴火は約500年前〜700年前の噴火で、羅臼岳は活火山に区分されているが、現在、噴気活動は認められない。
溶岩流の流れた跡は約20本認められており、大部分は山頂付近から流出、最長の溶岩流は4.5km流下している。
1964(昭和39)年、1〜3月に羅臼町羅臼温泉で群発地震や間欠泉の噴出を観測している。有感地震が1月160回以上、2月18回、3月3回。1月20日に最大地震(M4.6、震度4)が発生した。
標高は、1995(平成7)年に国土地理院の調査で1661mに改定されたが、2008年5月1日GPS調査により、再び1660mに改定された。

羅臼岳登山の難易度は高く、標高こそ1660mと低めだが、なめてかかると痛い目に遭う。本州の3000m級の山に登るくらいの覚悟が必要である。事前に登山地図を購入し、本格的な計画を立てて登のがいいだろう。
羅臼岳の山開きは、毎年7月の第1日曜日。9月中旬ころまでは登山シーズンだが、日が短くなり、雪も降り始めるので注意が必要。ちなみに羅臼岳は羅臼八景にも選ばれている。
登山ルート
羅臼岳には登山口が2つある。
斜里町側の岩尾別登山口からと、羅臼町側の羅臼温泉登山口からで、斜里町からは岩尾別温泉付近から往復約8時間ほど、羅臼町からは羅臼温泉付近から往復11時間以上かかるが登山道が整備されている。
岩尾別ルートから登る方が一般的だろう。羅臼温泉ルートよりも登山道がしっかりしており、距離も短く、登山口から頂上までの標高差も小さいから初めて羅臼岳に登る方にはこちらがいいだろう。
山の名前が「羅臼」岳なので、羅臼町側から登ると誤解される人も多い。
そして、ヒグマが頻繁に出没するエリアであることは忘れないで欲しい。鈴を鳴らす、頻繁に声を出すなどのヒグマ対策を十分に。
トイレは各登山口にしか無いので注意して欲しい。携帯トイレを使用したら持ち帰ること。携帯トイレは、知床自然センター羅臼ビジターセンターなどで販売している。
ちなみに、羅臼岳山頂付近には避難小屋がない。山の上で宿泊する場合は、キャンプ指定地でのテント泊となる。食料は常設されているフードロッカー内に保管し、テント内には絶対に置かないように。

羅臼八景とは、羅臼町においてよく知られる8ヶ所の景勝地で、羅臼岳知床横断道路(一般国道334号駐車帯)、羅臼湖、マッカウス洞窟のヒカリゴケしおかぜ公園望郷台(国後展望塔屋上)、熊越の滝峯浜パーキングとなっている。


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