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オホーツク海の流氷


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流氷とは、どういうものか?
海の水が凍った氷を海氷といい、専門用語では、流れ漂っている海氷は流氷といい、岸にくっついて動かない海氷は沿岸定着氷と呼ぶ。
(氷山や、川の水が凍って生じた河川氷(シガ等)も含まれる。)
流氷は気温が低いほど早く厚くなり、北海道付近の海では30数cmの厚さにも達する。



流氷はどうやってできるのか?
真水は0度で凍るが、海水は塩分があるので凍りにくいが、マイナス1.8度まで冷えると凍り始める。
寒い日が続くと海面を薄い膜が覆う、そのやわらかい氷の膜は、硬くなり薄い氷の板になる。
氷の底面に接した海水が凍ってどんどん厚くなり、波やうねりで割れて円盤状の“はす葉氷”になる。



海は深いほど凍りにくいのだが、オホーツク海の深さは平均830m。
この水が混ざりながら底まで冷えるとすると、海は凍らないはずだがオホーツク海は、表面50mは塩分の薄い軽い水で覆われているそうだ。
その下に塩分の濃い重い水がある二重構造の海となっていて、対流は50m程度で止まるため、凍るのは50mの浅い海といえる。
ちなみに、日本海や太平洋は対流が深いため、流氷はできないそうだ。
ここオホーツク海の流氷は、サハリン北東部の海で生まれた流氷が北海道まで流れてきていることが近年の研究で明らかになったそうだ。
1993(平成5)年から1994(平成6)年にかけての流氷時期に、アルゴス・ブイという発信機付きのブイを使って調査した結果、アムール川河口に放ったブイは、北海道まで流れ着かずにサハリン北方の海岸に凍りついて動かなくなっていたそうだ。
オホーツク海の流氷は、アムール川から流れ込んで塩分濃度が低くなった海水が凍ったものと言うのが定説だったが、ちょっと意外である。




2015(平成27)年2月ウトロからみた流氷。



沿岸から流氷が確認できたそのシーズンの最初の日を「流氷初日」と言い、オホーツク海沿岸で1月中旬から下旬頃になる。
その後、1月下旬から2月上旬頃にかけて接岸し、接岸した初日を「流氷接岸初日」と言う。
「海明け」が宣言され、沿岸から最後に流氷が見られた日を「流氷終日」というが、大体3月の中旬くらい。(2003(平成15)年は、4月28日)
その年によりかなりのばらつきがあるのである。
最近では、流氷が海を豊かにする大事な役割を果たしていることが分かった。
漁師の人々も流氷の多い年はホタテの実入りがいいとも言い、流氷には植物プランクトンが付着していて、これを餌に動物性プランクトンが増えオホーツク海の漁場を豊かにしている。
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