天狗岩住所 目梨郡羅臼町海岸町知床羅臼町観光協会 目梨の由来はアイヌ語の「メナシ」(東方または東隅)で、知床と北方領土を含む一帯を指していたようであり、松浦武四郎は「女那志」と記した。 羅臼の由来は、アイヌ語の「ラウシ」(低いところ・獣の骨のあるところ)からで、この一帯はアイヌの狩猟地であった。羅牛、良牛とも古文書にもみられる。 海岸町の由来は、アイヌ語の「トビニタイ」(イタヤの木の群生している所)で、字名改正により海岸町と称した。松浦武四郎が著した知床日誌にはトヘニウスなる川の名が見える。 天狗岩の由来は、アイヌ語で「オッカバケ」(そこに鳥が住んでいるところ)とも言われていて、ワシが天狗岩によくとまっていたそうだ。 目梨郡羅臼町本町30番1(国道334号線と国道335号線の起点)から道道87号知床公園羅臼線を相泊方向に8.3kmほど進んだ右手に天狗の鼻のように突き出した、独特な風貌をした岩が見えてくる。 サシルイ岬から岬町までの間には天狗岩トンネル、知円別トンネルの二つのトンネルがある。天狗岩は天狗岩トンネルの近くなので駐車帯から道道を渡る際は注意をして欲しい。ちなみに山側に駐車場も完備されている。 天狗岩というだけあり、天狗のお面のようにも見える。ここはドラマ「北の国から」2002遺言でロケ地となった。ヒロシと純が海から戻らないトドの帰りを待つため、迎え火を焚いていた海岸として、現在では観光スポットにもなっている。 知床半島は、新第三紀中新世の熱水変質を受けた安山岩〜流紋岩質溶岩・火砕岩等からなる堆積物が半島中軸部に分布している。この付近は、鮮新世のサシルイ川層火山砕屑岩類、安山岩を主体とし、層理は不明瞭、天狗岩は層状の火山角礫岩から成っている。 天気がよければ国後島の山々を見ることができる。 すぐそばには、天狗岩豊受稲荷神社がある。1948(昭和23)年樺太方面からの引揚者がこの地に入植し魚場鎮護の神として、豊受大神宮の神霊を奉戴した。 海上を通る船舶は天狗岩を航海安全の神(猿田彦神)として崇め祈願していることから、この岩にあやかり天狗岩豊受稲荷神社と名付けられた。 羅臼町史・羅臼百年史参考 |