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知床五湖・地上遊歩道

住所 斜里郡斜里町岩尾別 知床国立公園内
TEL 0152-24-3323
営業期間 4月下旬〜11月下旬
営業時間 7時30分〜日没まで(閉館は時期により変動する)
休館日 期間中無休
駐車場 7時30分より(この駐車場は知床五湖を利用する方の駐車場で、この駐車場に車を置いて、カムイワッカへのシャトルバスに乗ることはできない)
駐車料金 普通車500円、マイクロバス1000円、大型バス2000円、バイク200円

知床五湖フィールドハウス

知床財団

NPO法人 知床斜里町観光協会

斜里の由来はアイヌ語の「サル」、「シャル」(アシの生えているところ)より転訛したもの。
岩尾別の由来は、アイヌ語の「イワゥペッ」(硫黄が流れる川)である。
知床とは、アイヌ語で「シレトク」Sir-etok(陸地・大地・先端)という意味である。
国道334号線から道道93号知床公園線に入り、約8.7kmほど。

知床国立公園は、知床半島周辺に位置する国立公園で、1964(昭和39)年6月1日に指定された。面積は斜里郡斜里町と目梨郡羅臼町にまたがる3万8636ha。
半島中央部には、千島火山帯が貫き羅臼岳や硫黄山などの知床連山を形成している。海岸線は荒く海に削られた断崖絶壁で、川や潜流が直接海に落ちる「海岸瀑」という形態の滝が多く、冬には世界で最も南端に接岸する流氷が訪れる。
公園は、ほぼ手付かずの原生林に覆われており、エゾシカキタキツネヒグマ、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウ、シロザケ、ゴマフアザラシ、トド、マッコウクジラ、シャチといった様々な生き物が数多く生息する秘境である。
2005(平成17)年に国立公園とその周辺710平方kmが、第29回ユネスコ世界遺産委員会で登録され世界遺産となった。

知床五湖フィールドハウスは、知床の自然保護活動、情報発信の拠点であるとともに、この施設は地上遊歩道への入口となり、遊歩道に入るための申請手続きやレクチャーはココで行われる。
トイレはこのフィールドハウスにしか無く、遊歩道内には無いので十分に注意して欲しい。(フィールドハウスの外側にある)
以前は、ヒグマの出没の度に地上遊歩道は閉鎖されていた。一湖〜五湖を全周するルートは、夏場はほとんど利用することが出来ない時期もあった。
このため、ヒグマへの対処の技術を持った登録引率者のツアーに参加することで、ヒグマがよく出没する時期(ヒグマ活動期でもある5月10日〜7月31日)でも、知床五湖を楽しむこともできるようになったのである。
8月1日〜10月20日は植生保護期とし、植生への踏みつけ防止、ヒグマに対する基礎知識の普及のため、事前レクチャーを約10分の受けることを義務付けし、一度に遊歩道に入る人数を制限することで、知床五湖をゆっくりと楽しむことができるようになっている。

知床五湖は羅臼岳と硫黄山の麓の原生林に囲まれた地域に点在し、この五つの湖には流れ込む川も流れ出す川もない。
知床五湖の地質断面は、火山活動で噴出された溶岩が上流の地下水をせき止める働きをして、五つの湖が点在しているものと考えられ、水は湖底から湧き、知床半島の断崖に浸みだし、滝となってオホーツク海に流れ出していて、湖水の水が枯れる事はない。



知床五湖・地上遊歩道

2011(平成23)年5月から、「利用調整地区制度」が知床五湖に適用され、ヒグマ活動期・植生保護期・自由利用期の3つに分けられている。
5月10日〜7月31日はヒグマ活動期に入る。有料で事前に、ガイドツアーへの申し込みが必要である。HPにて確認してほしい。
ヒグマ活動期で、ヒグマに対する対応技術を持った登録引率者によるガイドツアーへ参加することで、地上遊歩道を楽しむことができる。
ルートは、5湖→4湖→3湖→2湖→1湖
約3km、時間は約3時間程度、予約が必要、料金はHPなどで確認して欲しい。

8月1日〜10月20日は、植生保護期で、混雑に伴う植生浸食が懸念される時期でもある。地上遊歩道を歩く前に、植生保護・ヒグマへの基礎知識のレクチャーを受けた上で、散策が可能となる。
一回のレクチャー(10分おき)の定員は50名、静かな環境で知床五湖を楽しむことができる。
2ルートあり、5湖→4湖→3湖→2湖→高架木道(1湖)約3km、時間は約3時間程度、予約は可能である。
2湖→1湖→高架木道、約1.6km、時間は約40分程度、予約は可能である。
申し込み手続きは、知床五湖フィールドハウスにて手続きし手数料を支払い、申請書に氏名・住所を記入。 料金はHPなどで確認して欲しい。

10月21日〜閉園までは、自由利用期であり、予約や手続きの必要がなく、地上遊歩道を自由に散策できる時期。
2ルートあり、5湖→4湖→3湖→2湖→高架木道(1湖)約3km、時間は約3時間程度、予約は可能である。
2湖→1湖→高架木道、約1.6km、時間は約40分程度、予約は可能である。
予約は不要で、申し込み手続きは不要、料金は無料。

五湖は、標高239m、面積0.8ha、周囲0.4km、水深3.0m。


四湖は、標高239m、面積2.1ha、周囲0.7km、水深3.0m。


三湖は、標高239m、面積3.2ha、周囲0.9km、水深3.0m。


ニ湖は、標高239m、面積5.3ha、周囲1.5km、水深4.0m。
知床五湖の中で一番大きな沼である。


一湖は、標高239m、面積5.3ha、周囲1.5km、水深4.0m。
天気がよければ、ここから知床連山や、羅臼岳がよく見えとても綺麗である。
この先は高架木道に接続されている。

このパンフレットはフィールドハウスでレクチャーを受けた際に頂いたものです。



説明板
イワウベツ開拓と知床100平方メートル運動
一湖の対岸は、開けたササ原になっていますが、こ
れは、昭和40年頃まで行われていた放牧の跡地です。
知床五湖のあるイワオベツ台地一帯では、大正、昭和
と2回にわたって開拓が試みられましたが、いず
れも失敗に終り、入植した農家は全戸離農しまし
た。この開拓跡地を再び買い戻し、自然を復元す
るための運動が今、全国の人々の協力によっ
て進められています。
環境省・北海道・斜里町

知床国立公園の岩尾別地区と幌別地区では、1914(大正3)年に幌別川東に4戸入植(第1次の入植開始)。開拓の鍬が入って以来、福島県や宮城県などからの入植者が農業開拓を数度試みた。
1919(大正8)年、開拓農家が60戸となる。
1925(大正14)年、全ての農家が離農。
1937(昭和12)年、第2次の入植開始。
1949(昭和24)年、宮城県などから集団入植。しかし、厳しい自然環境や水利も悪く、台地は転石に覆われ入植地として最悪の条件だったが、工夫や努力によって農業を営んでいた。
開拓政策や社会環境の変化等の条件が重なり、1975(昭和50)年頃までに開拓者は次々とその土地を離れていったようである。
1964(昭和39)年、原生的な自然の価値が評価され、自然保護の動きが強まったことから、全国で22番目の国立公園である「知床国立公園」に指定された。
1966(昭和41)年、最後の24戸が岩尾別地区から集団離農。
1971(昭和46)年、森繁久彌が作詞・作曲を手がけた「知床旅情」ヒットによる知床ブーム。
1977(昭和52)年、2月当時の斜里町長が「しれとこ100平方メートル運動」のスタートを発表し、土地の買い取りや植樹費用等、金8000円を一口として、「しれとこで夢を買いませんか」のキャッチフレーズで寄付を募った。
この運動は、自然保護に関心を持つ全国の人々から賛同を得て、報道にも後押しされ、全国各地から寄附金が寄せられた。
1978(昭和53)年、斜里町自然景観保全林設置条例・しれとこ国立公園内土地保全基金条例を制定し、運動の法的整備を図った。
1980(昭和55)年、2月に遠音別岳原生自然環境保全地域に指定。3月知床横断道路開通。
1982(昭和57)年、国指定知床鳥獣保護区に指定。9月しれとこ100平方メートル運動5周年記念シンポジウム開催「知床アピール」採択する。
1990(平成2)年、知床森林生態系保護地域の指定等数々の保護地域制度が適用された。
1987(昭和62)年、5月には参加者の名前を保存し、運動を紹介するために「知床100平方メートル運動ハウス」を知床自然センター敷地内に設置されている。
1987(昭和62)年、「知床国有林伐採問題」が起った年でもある。林野庁の伐採計画が知床において明らかになり、原生林を復元しようとしている隣の森での木を切る計画が持ち上がり、運動参加者をはじめ全国から抗議が殺到した。
残念ながら同年4月に一部伐採は強行されたが、林野庁はその後の計画を断念する。
1988(昭和63)年、「しれとこ管理財団(現・知床財団)」発足、9月知床自然センターオープン。
1990(平成2)年、4月伐採予定地を含めた知床の国有林を「森林生態系保護地域」として指定した。
1994(平成6)年、3月国立公園内の民有地を北海道が買い上げる。
1996(平成8)年、8月環境庁がルシャ地区の民有地買い上げを発表。
しれとこ100平方メートル運動は、1997(平成9)年3月これまでの運動参加者は延べ4万9024人、総額5億2000万円となり、「しれとこ100平方メートル運動」の目標金額が達成され、これを機に保全した土地の譲渡不能の原則を定めた条例を制定、未来永劫この森を守り続けることを明確にし、「知床100平方メートル運動」は現在行われている新たな活動として、6月「100平方メートル運動の森・トラスト」へと発展を遂げた。9月しれとこ100平方メートル運動20周年記念国際シンポジウム開催。「1997知床宣言」採択。
1998(平成10)年、森林再生第1次5年回帰作業開始。
1999(平成11)年、7月カムイワッカ地区12キロの車両規制を導入。(初年度は16日間行われた)
2002(平成14)年、3月環境省が国立公園隣接地域の機能も含めて、知床国立公園保護管理の方向性を示す。9月しれとこ100平方メートル運動25周年記念ナショナル・トラスト全国大会開催。「知床宣言2002」採択。
2003(平成15)年、第2次5年回帰作業開始。
2005(平成17)年、国立公園とその周辺561平方kmが、第29回ユネスコ世界遺産委員会で登録され世界遺産となった。
2010(平成22)年、11月運動対象地内の全ての土地を取得完了。
斜里町史参考

ちなみに、知床五湖はヒグマの生息地であって、我々はそこにお邪魔させてもらっているということを忘れないでほしい。
現在はパトロール、追い払い、歩道の閉鎖、ヒグマ対策高架木道の整備等の対策を実施し、安全を図っている。
この安全を継続させるためには観光客による食べ物の持ち込みや野生動物へのエサやりは絶対にしないで欲しい。
ヒグマを誘引し、人身事故を招くおそれがあるからだ。また、歩道や木道があるところは道を外れないで欲しい。踏み痕ができると植生は簡単には回復しない。特に写真は道から外れずに撮影しよう。モラルをもって自然と接して欲しい。
ペットを連れて入ることも出来ない。

知床八景とは、知床半島においてよく知られる8ヶ所の景勝地で、オシンコシンの滝オロンコ岩夕陽台プユニ岬フレペの滝知床峠知床五湖カムイワッカの滝となっている。

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