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斜里岳

住所 斜里町・清里町・標津町の町界に位置する

斜里岳登山ガイド きよさと観光協会

斜里の由来はアイヌ語の「サル」、「シャル」(アシの生えているところ)より転訛したもの。
清里の由来は、清らかな里の意。小清水村と斜里町から分村した経緯を将来に残すため「清」は小清水の清、「里」は斜里の里と、両町村から一文字ずつもらい名付けられた。
標津の由来は、アイヌ語の「シペッ」(大きな川)(本流)から。松浦武四郎が著した知床日誌によれば、「シベツはシベツヲの訛り、鮭有る義なり」とあり、ヲは尻の意で川口を現すが、鮭有る義に関しては標津町史にも載ってはいない。
斜里岳の原名は「オンネヌプリ」(老いた山)である。

斜里岳は、知床半島の付け根にある火山で、千島火山帯に属し知床連山と阿寒・摩周火山群をつなぐ位置にあって、標高は1547m。
斜里岳道立自然公園に属し、日本百名山に選定され、山頂部は斜里岳、南斜里岳、西峰からなる。オホーツク富士、斜里富士とも呼ばれている。

写真は、道道1115号摩周湖斜里線沿いにあるビューポイントの駐車場から撮りました。

斜里岳ができたのは今からおよそ900〜200万年前に形成された新第三記海底堆積層(忠類層・越川層・幾品層)の上に噴出した古い火山で、103万年前の活動でできた古斜里岳の上に、28〜25万年前の活動で山が噴火し溶岩を噴き出して斜里岳の原型が作られた。その後噴火によって山頂には6個の爆裂火口ができ、溶岩ドームが形成され、12万年前に屈斜路湖が噴火し堆積物を西側に積もらせ、1万年前には摩周火山が火山灰を南斜里岳南側に厚く堆積している。
古来アイヌの人々は斜里岳を、「オンネヌプリ」(年老いた山)と呼んでいた。清里町には神威という地域があり、かつて、カムイ・ノミ・ウシ・イ・ビラ(いつでもそこで神に祈りを捧げるところ)といい、斜里岳に向かって祈りを捧げた神聖な場所であった。
斜里岳の登山道は3つあるが、清里町側から登るルートが一般的なようである。登りは沢(旧道コース)、下りは尾根(新道)コースを通るのを薦められている。足元が悪く危ないからの配慮である。
ちなみに登山口には山小屋「清岳荘」がある。 きよさと観光協会、東オホーツクガイド協会の監修で制作された斜里岳登山ガイドを見てから望むのがいいだろう。登山靴とスパッツで行ける初心者でも登れるレベルの「沢登り」となるが、往復の所要時間は、早くて6時間、平均で9時間ぐらいかかるので十分な備えが必要である。

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