日本最北東突端地住所 目梨郡羅臼町相泊知床羅臼町観光協会 知床半島先端部地区利用の心得 目梨の由来はアイヌ語の「メナシ」(東方または東隅)で、知床と北方領土を含む一帯を指していたようであり、松浦武四郎は「女那志」と記した。 羅臼の由来は、アイヌ語の「ラウシ」(低いところ・獣の骨のあるところ)からで、この一帯はアイヌの狩猟地であった。羅牛、良牛とも古文書にもみられる。 相泊(アイトマリ)の由来は、アイヌ語かどうかはっきりない和語ではないかと思われる。アイは小回船の船頭の風向語、ヤマセ、マクダリ、アイの風のアイ。明治時代、小回船の船頭等が北見にまわる時の船掛りとし、アイドマリを使用した。しけの時小廻船はアイドマリに避難した。松浦武四郎が著した知床日誌ではカモイヲヲベツと記載がある。 知床とは、アイヌ語で「シレトク」Sir-etok(陸地・大地・先端)という意味である。 目梨郡羅臼町本町30番1(国道334号線と国道335号線の起点)から道道87号知床公園羅臼線を相泊方向に約24kmほど進んだ突き当たりで広い駐車場がある。手前には相泊温泉がある。 車で行けるのは道道87号知床公園羅臼線の終点であるこの場所。看板は「味処 熊の穴」の横にあるが、店主が亡くなり2010(平成22)年11月に廃業している。 「熊の穴」は1985(昭和60)年の創業で、食堂のほかに民宿と釣船の営業も行っていた。本当の本土最北東端は「知床岬」である。 一般車両は相泊橋の駐車場で行き止まり。ここから先は海岸線沿いに番屋が並び、昆布漁期には海岸の砂利浜で昆布の天日干しが行われている。 知床岬の先端付近は、知床国立公園の特別保護地域に指定されており、観光目的など一般の立ち入りが厳しく規制されているエリアだが、入林箱がありそこに記載すれば自己責任ではあるが、知床岬まで行くことが可能となる。 半島先端に立ち入る場合は、ルサフィールドハウスに立ち寄ってから行くのが望ましい。 相泊港から陸路で歩くことが可能で、岬の先端部までは約25kmある。道なき道を往復4泊5日から5泊6日、徒歩で岬まで行くことができるが、道と呼べるものはなく、時には海の中を歩いたり落差が50m以上もある断崖絶壁を上り下りするなど、十分な登山の装備と経験が不可欠である。 海路(シーカヤックなど)で岬を訪問するものもいるが、海路の場合も避難できる港湾施設などは無く、小さな湾があるだけで知識と経験が求められる秘境中の秘境なのである。 携帯電話も通じないので興味本位での訪問は非常に危険であり、ときにはヒグマと遭遇する可能性もあり、かなりの難コースであることは言うまでも無い。もちろんトイレなどない。訪問はすべて自己責任のもとに行われることを理解したうえで行動して欲しい。 |