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知床観光船 おーろら

住所 斜里郡斜里町ウトロ東107
TEL 0152-24-2147
運行期間 4月28日から10月25日(変動することもある)
料金 知床岬航路は、おとな6800円、小学生3400円、特別席は先着順で当日の船内で受付となる。(席数50席(特別席)でプラス600円)
料金 硫黄山航路は、おとな3300円、小学生1650円、特別席は先着順で当日の船内で受付となる。(席数50席(特別席)でプラス400円)
運行時間 知床岬航路は、6月1日〜9月30日で出航は10時、所要時間は3時間45分程度
     硫黄山航路は、6便あり運行する時間も違うためHPにて確認して欲しい。

道東観光開発

NPO法人 知床斜里町観光協会

斜里の由来はアイヌ語の「サル」、「シャル」(アシの生えているところ)より転訛したもの。
ウトロの由来は、漢字表記は「宇登呂」、アイヌ語の「ウトゥルチクシ」(その間を我々が通行する所)という意味である。
知床とは、アイヌ語で「シレトク」Sir-etok(陸地・大地・先端)という意味である。
国道334号線ウトロ市街地からウトロ港観光船乗り場方向に、約290mほど。

今回体験した、知床岬航路は、毎年6月1日〜9月30日の期間限定で運行されている。出航時間は10時、所要時間は約3時間45分程度となっている。
2005(平成17)年に第29回ユネスコ世界遺産委員会で登録された世界遺産「知床」の最先端にある秘境、知床岬知床半島先端に位置し、オホーツク海に面した陸路では行くことのできない場所である。
そんな知床岬を「知床観光船おーろら」に乗って、海上から堪能してきたので、写真と動画を載せようと思う。コースは2種類あるが、知床岬を見ることができるのは「知床岬航路」である、硫黄山航路ではないので注意して欲しい。
ちなみに、「硫黄山航路」は、知床岬を見れないが、時間も1時間45分と約半分の時間で絶景を楽しむことができるので、プランに合わせてコースを選ぶのもいいだろう。

切符は、斜里町ウトロ東107にある切符売り場にて購入する。当日行っても乗れないことも多いので予約をすることをオススメする。(出航の15分前には乗船手続きを済ませていないと乗れない)。

切符を買ったらそのままオロンコ岩をくりぬいたトンネルを抜けるとウトロ地区公設駐車場(有料)があるのでここに駐車する。このウトロ港から知床観光船おーろらが出航している。
 冬の時期には、海を埋め尽くす流氷を楽しみにやってくる観光客も多い。
オロンコ岩は、知床八景の一つで、ウトロ港近くにある高さ60mの巨岩で、170段あまりの急な石段を上っていくと頂上は平らで、360度のパノラマを楽しむことが出来る。

大型の船は安定感があり、天候にもよるが揺れも少なく安心だろう。(今回私が行ったときもほとんど揺れなかった)展望デッキ、コーヒーラウンジ、売店、トイレも完備されている。
船内は、1階客室は自由席になっており自由に行き来できる。
2階は、特別客室となっており、じっくりと落ち着いて景観を楽しみたい方に向いている。
私が居た場所は船の後方にある展望デッキで、知床の風を感じながらの船旅だった。

写真はウトロ港の風景で、大きな船が「知床観光船おーろら」である。


船がウトロ港を離れると、大自然が目の前に飛び込んでくる。出航後すぐに見えてくるのが、知床八景の1つプユニ岬である。

その後は、切り立った断崖絶壁に、侵食により断崖にできた海食洞や、沢山の美しい滝など、飽きることなくシャッターを押し続ける光景が待っている。

次に見えてくるのは、チカポイ岬(チカポイは、アイヌ語で(鳥・鵜がたくさん居るところ。)という意味。)そこにはフレペの滝があり、この滝には川がない、知床連山に降った雪と雨が地下に浸透し、草原の地中を流れ、垂直に切り立った約100mの断崖の割れ目から流れ落ちている。落差が約60mほど。ホロホロと流れ落ちるさまが涙に似ているため、地元では「乙女の涙」という愛称で親しまれている。

次に見えるのは断崖絶壁の壁である。ちょうどこの辺りの台地の上は知床五湖となっており、知床五湖は羅臼岳知床硫黄山の麓の原生林に囲まれた地域に点在し、この五つの湖には流れ込む川も流れ出す川もない。
知床五湖の地質断面は、火山活動で噴出された溶岩が上流の地下水をせき止める働きをして、五つの湖が点在しているものと考えられ、水は湖底から湧き、知床半島の断崖に浸みだし、滝となってオホーツク海に流れ出していて、湖水の水が枯れる事はない。

この辺りの海から見る美しい知床連山はまさに絶景である。船の上から眺める知床連山は、陸とはまた違う顔を見せてくれる。

さらに進むと「知床硫黄山」が見えてくる。山肌の一部が黄色く露出しているのを船から見ることができる。知床硫黄山とは、羅臼町と斜里町にまたがる知床国立公園の知床半島にある活火山で、山頂部は斜里町、標高は1562m。羅臼岳から東に連なる知床連山の東端に位置する。
名前の由来は、昔「硫黄」が採れたことが山名の由来になっている。
地質は安山岩質の成層火山で、火口付近には溶岩ドームが形成されている。活動は活発であり、少なくとも今から24万年前には活動を開始した。
山頂部には2つの火口があり、北西側中腹の爆裂火口(第1号火口)は、しばしば多量の溶融硫黄を噴出する特徴的な活動を繰り返し、純度の高い硫黄を噴出する世界的にも珍しい噴火形式を持っている。
ここの麓には、活火山である知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が川に流れ込み、川全体が流れる温泉のようになっている知床八景の1つカムイワッカ湯の滝があり、海岸まで連続した滝になってそれぞれの滝壺が野趣溢れる天然の露天風呂となっている。

船上からは、野生動物の姿も見ることができ、断崖にはオオセグロカモメウミウのコロニーが広がっている。運が良ければヒグマやイルカに出会えることもあるようだが、私が行ったときは見ることは出来なかった。

カシュニの滝
カシュニの滝は、知床岳(標高1254m)から流れ出るチャラセナイ川の河口にあって、切り立った断崖から海に直接落下する落差30m程の滝で、滝の裏は大きな洞穴となっているようだ。
陸路はなく、観光船で観賞ことになる。カシュニの由来は「カシュニ」(狩小屋のあるところ)である。
雄大な知床連山を背景とする風景と青い海はなんとも言えない印象を与えてくれる。

乗船してから約1時間半くらいだろうか、遠くに白と黒の「知床岬灯台」が見えてくるとここが目的地の知床岬となる。
知床岬は知床半島先端に位置し、オホーツク海に面し、岬上は標高30〜40mの台地となっており、周囲は断崖である。岬付近は国立公園内の特別保護地区で、厳重な管理下におかれているため、一般の観光客が立ち入るのは困難である。
船内では旅の思い出になる「知床岬視察証明書」を発行してもらえるので是非貰っておこう。
一般の観光客は知床先端部までは行くことができないが、毎年若干名が海岸沿いまたは山岳ルートを歩く陸路、あるいはシーカヤックなどを使い海路で岬を訪問している。陸路の場合道はなく、十分な登山の装備と経験が必要である。海路の場合も避難できる港湾施設などは存在せず小さな入り江しかないようであるため、知識と経験が求められるのは必須である。
知床半島先端部地区は大変リスクの高いエリアなため、利用の心得(ルールとマナー)の紹介webサイト「シレココ」を見て事前準備をするほうがいい。
現地では、ウトロ側からは知床自然センター、羅臼側からは知床世界遺産 ルサフィールドハウスに立寄ってから行くのが望ましいだろう。
知床岬まで行くと、天気が良ければ北方領土である国後島が見えてくる。国後も知床連山と同じように千島火山帯に属しているため火山の島である。国後の由来はアイヌ語の「クンネ・シリ」(黒い島)または「クナシル」(草の島)に由来する。
知床岬灯台は、海抜102m、塔高12m、位置は北緯44度20分27秒、東経145度20分11秒。
初点灯は1963(昭和38)年10月でディーゼル発電による電化灯台として活躍、2008(平成20)年10月に太陽光発電とLEDに切り替えられた。

岬を眺めたらUターンして戻るのである。
絶景ポイントでは速度を落としてくれたり、近寄ってくれたりとサービス満点で、とても満足な船旅だった。

「知床観光船おーろら」の運行期間は、4月28日〜10月25日の毎日運行。知床岬航路については、6月1日〜9月30日までとなっている。
その後は、1月中旬〜3月まで網走市の道の駅 流氷街道網走にて「網走流氷観光砕氷船 おーろら」として運行されている。

知床八景とは、知床半島においてよく知られる8ヶ所の景勝地で、オシンコシンの滝オロンコ岩夕陽台プユニ岬フレペの滝知床峠知床五湖カムイワッカの滝となっている。

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