カムイワッカ湯の滝住所 斜里郡斜里町岩尾別 知床国立公園内普通車・自動二輪車通行期間 6月1日〜7月31日、8月26日〜9月14日、9月25日〜10月下旬(この期間は専用シャトルバスの運行は無い) 専用シャトルバス通行期間 8月1日〜8月25日、9月15日〜9月24日(この期間は普通自動車( 営業車輌を含む)自動二輪車も通行禁止)他に徒歩、自転車での立ち入りは可能。 11月上旬〜5月下旬は閉鎖となっている。 駐車場 約15台駐車可能 トイレ 仮設トイレ3基 カムイワッカ湯の滝〜知床大橋間は、落石の危険があるため通年通行止めとなっている。 知床財団 NPO法人 知床斜里町観光協会 斜里の由来はアイヌ語の「サル」、「シャル」(アシの生えているところ)より転訛したもの。 岩尾別の由来は、アイヌ語の「イワゥペッ」(硫黄が流れる川)である。 知床とは、アイヌ語で「シレトク」Sir-etok(陸地・大地・先端)という意味である。 カムイワッカとは、アイヌ語の「カムイ・ワッカ」(神、または神のような崇高な存在の意・水の意)という意味と、この川の温泉成分が硫黄分が多く有毒であり、生物が生息できない「魔の水」の意味がある。 国道334号線から道道93号知床公園線に入り、約18.5kmほど。知床五湖フィールドハウスから約10.8km。 知床国立公園は、知床半島周辺に位置する国立公園で、1964(昭和39)年6月1日に指定された。面積は斜里郡斜里町と目梨郡羅臼町にまたがる3万8636ha。 半島中央部には、千島火山帯が貫き羅臼岳や硫黄山などの知床連山を形成している。海岸線は荒く海に削られた断崖絶壁で、川や潜流が直接海に落ちる「海岸瀑」という形態の滝が多く、冬には世界で最も南端に接岸する流氷が訪れる。 公園は、ほぼ手付かずの原生林に覆われており、エゾシカ、キタキツネ、ヒグマ、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウ、シロザケ、ゴマフアザラシ、トド、マッコウクジラ、シャチといった様々な生き物が数多く生息する秘境である。 2005(平成17)年に国立公園とその周辺710平方kmが、第29回ユネスコ世界遺産委員会で登録され世界遺産となった。 カムイワッカ湯の滝は、活火山である知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が川に流れ込み、川全体が流れる温泉のようになっており、海岸まで連続した滝になってそれぞれの滝壺が野趣溢れる天然の露天風呂となっている。 知床八景のひとつとして以前から知られていたが、特に世界遺産登録後訪れる観光客が急増し、シーズン中は多くの人で賑わう。 流れ落ちるお湯の川を登っていくのは気持ちのよいものだが、毎年滑落事故が発生しているので十分注意して欲しい。携帯電話は沢の中からは通じないし、救急車は要請してから30分以上かかる場所なので十分注意が必要である。 しかし、ここカムイワッカ川は自然のままの川で、安全や快適さを求める・登りやすくするような設備や整備は一切ない。 かつてはどの滝壺にも自由に入浴できたが、現在は約100mほど上がった一の滝(水温約30度)までしか行けない。 上流の滝壺に行くほど湯温は熱くなり、適温の湯壺もあるのだが、高温の湯の流入による火傷、険しい岩場による転落の危険度が高かったこともあり、通行止めとなっている。実際毎年滑落する事故も起きているのである。 さらに2005(平成17)年に知床が世界遺産に登録され観光客が激増し、転落の危険が更に増したことも理由の一つである。 ちなみに、カムイワッカ湯の滝の約1km下流には、オホーツク海に落下するカムイワッカの滝がある。落差は約30m。幅広の姿形を持つ。洋上から見る滝で、陸路で近づくことは困難。半島の中では水量が多く最も豪快な滝だ。 知床観光船おーろらから撮った写真も載せておきます。 下流側の写真 そして、自然保護監視員の指示に従うこと。一の滝より上流はロープが張ってあり進入禁止。ここより上の滝壺へは行けない。 滝の岩場はとても滑るので裸足や靴で行くのは厳禁。「沢登り」の初歩の知識と技術を要するような場所でもあり、フェルトのついた沢登り用の靴がベストだが、わらじやカムイワッカ用のソックス(知床自然センターに売っている)もいいだろう。 泉質は、硫酸泉で、PH1.6〜1.8と強酸性であり、皮膚への刺激が強く、目に入ると目が開けられなくなるほど痛い。肌の弱い人は入っただけでも赤くかゆくなる。 この先は硫黄山登山口となり、手続きをした人だけ徒歩での通行が可能である。事前に申請書を提出することが義務付けられており期間も6月中旬から9月下旬の期間に限るようである。要HP参照。 バス停から撮った岩山 バスの中から撮った風景 知床八景とは、知床半島においてよく知られる8ヶ所の景勝地で、オシンコシンの滝、オロンコ岩、夕陽台、プユニ岬、フレペの滝、知床峠、知床五湖、カムイワッカの滝となっている。 |