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相泊温泉

住所 目梨郡羅臼町相泊
お問い合せ 0153-87-2126(羅臼町役場水産商工観光課)
入浴可能期間 4月下旬〜9月下旬(施設に被害が出ると判断した時点で小屋は撤去される)
入浴時間 日の出〜日の入りに入浴可能(ただし時化ている時は浴槽内に波が入るため入浴不可)
トイレ 有り、駐車場 有り(6台程度)街灯は無し

今日の相泊温泉

知床羅臼町観光協会

目梨の由来はアイヌ語の「メナシ」(東方または東隅)で、知床と北方領土を含む一帯を指していたようであり、松浦武四郎は「女那志」と記した。
羅臼の由来は、アイヌ語の「ラウシ」(低いところ・獣の骨のあるところ)からで、この一帯はアイヌの狩猟地であった。羅牛、良牛とも古文書にもみられる。
相泊(アイトマリ)は、アイヌ語かどうかはっきりない和語ではないかと思われる。アイは小回船の船頭の風向語、ヤマセ、マクダリ、アイの風のアイ。
明治時代、小回船の船頭等が北見にまわる時の船掛りとし、アイドマリを使用した。しけの時小廻船はアイドマリに避難した。松浦武四郎が著した知床日誌ではカモイヲヲベツと記載がある。
目梨郡羅臼町本町30番1(国道334号線国道335号線の起点)から道道87号知床公園羅臼線を相泊方向に約23kmほど進んだ右手に駐車場がある。温泉の手前には瀬石温泉がある。

相泊温泉は知床半島の東岸にある露天の温泉である。1899(明治32)年瀬石温泉同様、堀内市太郎によって発見された日本最東端の温泉である。
昔は「ドブ湯」と言われ、火傷、皮膚病、神経痛に特効ありと言われ利用されてきた。
温泉から先に進むと、相泊集落があり、知床半島の先端に向かう道路の終点となり、ここから先は車では行けず、相泊は車で行ける最果ての地と言えるだろう。ちなみに、知床半島の先端は船でしか行けず、徒歩で行く場合はルサフィールドハウスに立ち寄ってから行くのが望ましい。

温泉は、小石が続く海岸線の際にあり、小石を掘って木枠で囲った浴槽が設置されている。浴槽は男女に仕切られた浴室(期間限定)があり、周囲ををベニヤ板で囲っている簡素なものだ。
屋根はブルーシートがかけられている。海側からは海を眺めながらお湯に浸かることができる贅沢な温泉だ。天気が良ければ国後島が見える。
管理は、羅臼町役場から業務委託を受けて維持管理・清掃業務を地域住民により管理されている。観光客向けに整備された施設ではない。
波浪や台風の襲来などを直に受けるので破壊されたり、湯船自体が埋まることもある。
入浴は夏季に限定され、かつ入浴可能日は不定期である。この温泉は、秋〜冬にかけ大波で完全に埋まった浴槽を4月中旬に重機で掘り出す。初めの掘削以外は全てスコップによる手作業で掘り、ポンプでお湯を抜いて底に砂利を敷き平らにし、清掃をしてすのこを敷いて完了。ゴールデンウィーク前には入浴が可能となる。小屋掛けは6月に行うのでそれまでは完全な露天風呂となる。屋根付浴槽は、6月上旬〜8月末くらいまでだろう。

入浴に際してはマナーがあるので注意して欲しい。
必ずかけ湯をしてから入ること、特に下半身はキレイに洗ってから。水を出したら必ず止めて帰ること。(自分が出していなくても、最後の1人になったら止めて帰る)
浴槽内の石を動かさないこと。(浴槽の底にはすのこが敷いてあり、動かすとすのこが浮き上がる)
忘れ物をしない。ゴミは必ず持ち帰ること。(タオルや下着が大量に置き去りにされ迷惑になっている)
洗面器は置き場に戻すこと。地元民とのトラブルは避けること。
脱衣所は有るが小屋設置時のみ。着替えは湯船の脇でする。着物は湯船の側にある棚に置く。
この温泉は本来、地元漁師がコンブ漁で冷えた体を暖めるために作った公衆浴場をご好意で開放してくれている場所である。どなたでも無料で入浴できるが、お客様ではないのでマナーを守るように。
駐車場含め周辺はキャンプは禁止、野外での煮炊きはヒグマ誘引に繋がるので絶対にしてはならない。
近隣の空き地、海岸付近に広がる砂利のスペースはコンブ干場となっているので、車両の立ち入りやキャンプは禁止されている。
どうしても車中泊したい場合は、邪魔にならないよう端に駐車すること。
私が訪問した時にはそばでコンブ漁をしていた。ご苦労様です。

泉質 食塩泉
源泉温度は75℃、泉温45℃、PH5.8
効能 きりきず・ぢ病・やけど・神経痛・腰痛・慢性リューマチ・慢性皮膚病・貧血病など

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