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天狗の滝

住所 河東郡上士幌町三股(音更川支流天狗の沢)

ひがし大雪自然ガイドセンター

上士幌町観光協会

河東郡は、十勝総合振興局の郡で、1869(明治2)年蝦夷を改めて北海道として11国86郡を定め、十勝国の一郡として成立する。江戸期のトカチ場所の一部にあたる。由来は十勝川上流部の東に位置するから。
上士幌町の由来は、士幌の由来であるアイヌ語の「シュー・オル・ペツ」(鍋を漬ける川)からと、「シュウウォロー」(広大な土地)を意味するアイヌ語のが転訛して名付けられた説がある。1931(昭和6)年に士幌村より分村し、士幌の川上に位置することから、「上士幌村」となった。
三股の由来は、音更川・中ノ川・十四ノ沢の3川が合流する地点にあることから。
国道273号沿いに駐車場がありそこから細い道(整備はされていない)を下ると滝の中腹にでる。道道85号鹿追糠平線と国道273号のぬかびら源泉郷交差点から三国峠方向に約16.8km右手の駐車帯から徒歩。

天狗の沢が音更川本流に流れ込む落差10m程の滝で、音音更取水堰(ダム、上士幌町にある電源開発の取水堰。取水された水は幌加発電所へ供給)の上流にある。国道沿いに小さな看板があるだけで、遊歩道は整備されていない。
看板の裏手から階段もあるようなのだが行ったときは気づかなかった。河原まで下りられるようである。
滝の中腹から滝を眺めることができるが全容は下りないと分からない。足元が滑りやすいので注意してほしい。水量は時期にもよるのだろうがなかなかの水量である。とにかく秘境感がすごい。観光地化もされていないのでゆっくりと滝を堪能できるだろう。


三股は、1958(昭和33)年から現在までの行政字名。もとは上士幌の一部。町の最北部にある。1938(昭和13)年青木山工場(後の明和産業)が十勝三股に製材移動機工場を設置したことに始まる。1893(明治26)年下帯広村(現・帯広市)に北海道集治監釧路分監帯広外役所(十勝監獄の前身)を開設する。十勝分監を建設するため、上士幌の糠平付近で森林を伐採する。1898(明治31)年12月ニペソツ南方にある丸山が火山活動をした記録有。
 1913(大正2)年ユウンナイ(現在は湖底に沈んでいる)に長沢温泉開業する。1918(大正7)年十勝監獄はユウンナイまでの約16キロの道路開削工事にあたる。島隆美は上士幌の勢多川上流で摂氏30度の鉱泉を発見(現・ナイタイ高原温泉)するが、泉温が低く沸かして利用するしかなく断念した。その後、そこから6里ほど離れた糠平の奥地に鉱泉があると人伝えに聞き、1919(大正8)年、島氏がぬかびらの山奥にて自然湧出の温泉が発見。湯殿山(湯元滝の湯)と呼ばれる湯元を発見する。4月営業許可の出願をして浴用鉱泉の許可が下りる。1921(大正10)年8月士幌線の実測が始まる。1922(大正11)年10月上士幌線工事着工する。
 1931(昭和6)年士幌村(現・士幌町)から上士幌、上音更、居辺の各一部が分村し、上士幌村となる。人口は5499人。糠平駅逓開設する。1934(昭和9)年12月大雪山国立公園に指定。1938(昭和13)年青木山工場が十勝三股に製材移動機工場を設置。1939(昭和14)年11月糠平〜十勝三股間を延伸開業し全通し、幌加駅・十勝三股駅を新設する。幌加・十勝三股に木材業者・従業員など多数が住み、人口が飛躍的に増加した。帯廣営林署(後の上士幌営林署)事業所設置。1944(昭和19)年三股国民学校(後の三股小学校)開校。音更本流森林鉄道(十勝三股駅を起点とし、音更川流域に路線網を持っていた森林鉄道で、五線あったうちの音更線を指す)が開業。1952(昭和27)年糠平の電源開発に着手する。1953(昭和28)年6月糠平電源開発工事開始。7月糠平ダム本体工事着工。10月糠平ダム(発電所)の発電所・水路工事着工。1954(昭和29)年4月町制施行し、上士幌町となる。1955(昭和30)年8月糠平ダム建設のため清水谷〜糠平〜幌加のルート変更となり、糠平駅を移設する。9月糠平ダム(発電所)完成、湛水開始。1960(昭和35)年裏大雪の俗称が「東大雪」と改められる。1962(昭和37)年6月29日22時40分頃、十勝岳で水蒸気爆発が発生する。6月30日2時45分には大規模な噴火が発生、噴煙は高度12,000mにも達した。幌加・三股地域で十勝岳爆発の音響が聞こえたという証言がある。7月黒石平・糠平・幌加・三股地域に十勝岳噴火の火山灰が降る。モンモリナイト(モンモリロン石とも言う。鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。いわゆる粘土である)生産の為三股地区で白土採掘開始する。1960年代後半には原木の枯渇とともに衰退していくことになる。1969(昭和44)年12月一般道道糠平上士幌線、市町村道層雲峡十勝三股線他、5路線が一般国道273号に昇格。1971(昭和46)年11月国道273号線道路の三国トンネル工事が完成。1972(昭和47)年11月三国峠開通し糠平〜層雲峡間供用開始する。1973(昭和48)年三股の営林署事業所が撤退する。1974(昭和49)年3月三股小学校が閉校し、糠平小学校に統合となる。明和産業も撤退し、人口激減。8戸、18人とほぼ無人地帯となる。1977(昭和52)年11月国道273号糠平新ルート完成する。1978(昭和53)年12月国鉄士幌線糠平〜十勝三股間が廃止されバス代行化。1980(昭和55)年8月渕瀬一雄・印銀信孝らが、丸山中腹(上士幌町と新得町にまたがる標高1691mの丸山。南東約1.3kmの中腹、標高1140m付近)で噴泉塔群を発見する。1984(昭和59)年4月三股にログハウス(三股山荘)を建設する。1985(昭和60)年8月丸山噴泉塔群は、天然記念物 丸山噴泉塔群として、嶋木遺跡(上士幌東4線)と三股永久凍土(14の沢・13の沢)を町文化財に指定。1987(昭和62)年3月士幌線全線を廃止し、十勝バス・北海道拓殖バス・上士幌タクシーの各バス路線に転換となる。
 1989(平成元)年7月永久凍土を保護地域指定。1993(平成5)年国道273号三国峠(ぬかびら側)改良公事に伴い、全線通年通行化になった。1999(平成11)年ひがし大雪アーチ橋友の会設立する。2001(平成13)年10月「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」が第1回北海道遺産に選定される。2017(平成29)年旧士幌線の鉄道遺構(額平川橋梁、三の沢橋梁、幌加駅プラットホーム)を登録有形文化財に登録する。
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