端野町水田発祥の地碑住所 北見市端野町三区85番地北見観光協会 北見市の由来は、松浦武四郎が命名した国名「北見国」からで、「北見」の由来は、この地方域の昔の通称が「北海岸」と呼ばれ、快晴の日に樺太が「見」える事から、一字ずつとったもの。 端野町の由来は、アイヌ語の「ヌッケシ」または「ヌフ・ウン・ケシ」(野の端)から。網走支庁管内の常呂郡に存在した町だが、2006(平成18)年3月5日に北見市、常呂町、留辺蘂町と新設合併し北見市となった。 国道39号線の愛し野駅から端野市街地方向に約500mほど進み左折、住宅街を約500mほどで右手に見える。 端野の開拓は、北方の警備と開拓のために、1897(明治30)年、6月屯田兵第四大隊一中隊100戸が端野に入植。1898(明治31)年、屯田兵第四大隊一中隊100戸入植したことに始まる。 当初は 小麦・豆類・ジャガイモなどに始まり、薄荷栽培が1901(明治34)年に始まった。薄荷は端野の開拓と共に歩んできたもので、明治の末期には107haだったものが、1936(昭和11)年時点の耕作面積は1658haに達し、当時の世界の薄荷の80%が日本で耕作され、その80%が北見地方で栽培されていた。 稲作の試みは、入植の1898(明治31)年ごろから行なわれ成功には至らなかったが、1924(大正13)年に灌漑溝が完成した後に広く行なわれるようになった。 碑文 端野町の稲作は、 明治三十一年、垣下長松が この地で試みたのが最初と 伝えられている。その試み は、実を結ばなかったが 米作りえの情熱は、その後 も脈々と受け継がれ 今日の端野の稲作が結実し た。 昭和六十一年十月建立 端野町 説明版 端野の水田風景 屯田第四大隊第一中隊は明治30・31年 (1897・98)に百戸ずつ、合わせて二百 戸が端野に入植しました。寒冷な気候のた め、畑作のみを行なっていましたが、稲作へ の思いは強く、何度も試みられました。 明治34年(1901)、第二代屯田歩兵第 四大隊長の三輪光儀中佐は、この地での稲 作が可能と判断し、冬季に留辺蘂から端野 まで約3kmにわたる屯田大灌漑溝の 掘削を命じ、翌年1月に完成させました。 その後も試作の成果は上がりませんでした が、大正13年(1924)に新たな灌漑溝の 掘削に着手し、翌年に完成しました。その 結果、造田に拍車がかかり、平坦地のほと んどが美田に生まれ替わりオホーツク地方 における数少ない稲作地帯として現在に至 っています。 ちなみに新端野町史では、1898(明治31)年9月に垣下長松が屯田兵として入地しているので誤りであるとの指摘も載せられている。現時点での訂正の根拠もないとのことで、試作準備をしたのではないかということだろう。 1891(明治24)年、中央道路開削工事始まる。(現・国道39号線) 1892(明治25)年、2号端野駅逓が設置される。(現・北見市端野町二区657) 1897(明治30)年、6月屯田兵第四大隊一中隊100戸が端野に入植する。(現・端野町字一区に33戸・字二区に34戸・字三区に33戸)端野説教所で寺子屋授業が始まる。 1898(明治31)年、屯田兵第四大隊一中隊100戸入植する。(字一区に31戸・字二区に36戸・字三区に33戸)水稲試作始まる。 1900(明治33)年、端野神社仮宮建設する。 1901(明治34)年、寒河江直助がハッカ栽培を始める。 1903(明治36)年、端野説教所が無量寿寺となる。緋牛内〜美幌間道路工事着工。 1904(明治37)年、緋牛内〜美幌間道路開通。屯田兵制度終了。協和に西川貞次郎入地。 1905(明治38)年、2月中央道路との合流点に移転し、緋牛内駅逓所と改称した。石川庄吉ほか数名が川向に入植する。 1909(明治42)年、2級町村制施行し「野付牛村」となる。 1912(大正元)年、10月網走本線開通、国有鉄道の駅として端野駅・緋牛内簡易駅開業。(現・石北本線) 1915(大正4)年、1級町村制施行し「野付牛町」となる。 1921(大正10)年、野付牛町から分村し2町村「端野村」となる。 1922(大正11)年、端野村役場庁舎を新築する。 1923(大正12)年、端野神社が現在の場所に移転する。 1933(昭和8)年、端野駅舎改築する。 1937(昭和12)年、端野神社社殿新築する。 1950(昭和25)年、端野村役場新築する。 1961(昭和36)年、9月町政施行し「端野町」となる。 1976(昭和51)年、鎖塚供養碑建立する。 1979(昭和54)年、道立北見商業高校開校。白かば台スキー場開設。 1983(昭和58)年、歴史民俗資料館オープン。 1985(昭和60)年、端野駅無人化。 1987(昭和62)年、4月国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。 1989(平成元)年、メビウススキー場オープン。 1991(平成3)年、端野駅舎新築オープン。 1993(平成5)年、国道333号線「端野トンネル」開通する。 1997(平成9)年、森と木の里キャンプ場オープン。 1998(平成10)年、温泉「のんたの湯」オープン。 2006(平成18)年、北見市、常呂町、留辺蘂町と市町村合併し、北見市端野となる。 新端野町史参考 |