二ツ岩住所 網走市二ツ岩網走市観光協会 網走の由来は、アイヌ語の「チパ・シリ」(祭壇のある島)と呼ばれていたものが古語のため難解になり、「ア・パ・シリ」(我らの見つけた地)または「アパ・シリ」(入り口の地)となったとされる。 二ツ岩の由来は、みたままそこから二ツ岩と呼ばれている。 網走市街地、網走市北6条東1丁目の交差点から道道76号網走公園線を北に約2.6kmほど進むと海岸線沿いに二ツ岩がみえる。右折すると駐車場がある。 巨大な2つ並んだ岩があり、それゆえ二ツ岩と呼ばれているのである。 近くから見ると2つ並んでいる事はわからず、ただのゴツゴツとした大きな岩にしか見えない。 能取岬側から下ってくると気付かずに通り過ぎてしまいそうだが、網走側からならはっきりと見える。 網走港からも二ツ岩はよく見えるので、流氷砕氷船おーろらからも見ることができる。 この二ツ岩はすぐそばの海岸線まで降りていくことができるが、波がほとんどないのである。 強風時には波が立つが、天気が良くて風も弱い日なら、波が立たずまるで海が鏡のように見えるという、不思議な光景を目の当たりにすることができる。 冬には目の前まで流氷が押し寄せるため流氷に乗ることも可能であるが、漂っている流氷には危険なので絶対に乗らないでほしい。 ここ二ツ岩には帽子岩伝説というのもが伝えられている。 むかし、コタンの一人の娘(ロセト)をめぐり、二人の若者(ノッカ・シカマ)が争っていた。 ある日、海の神である白い魚を捕らえにノッカとシカマは大荒れの海へと漕ぎ出す。 津波で集落(コタン)までもが危機に瀕したその時、この海をなだめるためロセトが身を投げてしまう。 やがて静まった海には三つの岩(帽子岩・二つ岩)が現れ、一羽の白い鳥が「チパシリ、チパシリ」と優しく鳴きながら二つ岩の周りを飛び回った。 これが網走(チパシリ)の由来になったそうだ。 ちなみに、二ツ岩の目の前にはオホーツク渚亭という旅館があり活魚料理がおいしかったのであるが、2010(平成22)年3月に惜しまれつつ閉館。現在は介護施設に変わったそうだ。 |