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コタン温泉露天風呂

住所 川上郡弟子屈町字屈斜路古丹

営業時間 24時間入浴可能
定休日 5月〜10月は火曜日と金曜日・11月〜4月は金曜日、定期清掃のため入浴は15〜16時からとなる(定期清掃以外でも気象条件により清掃作業をすることもある。作業中の入浴は出来ないので注意)
日帰り入浴料:無料
駐車場 温泉手前にある

弟子屈なび

川上郡とは、1869(明治2)年8月蝦夷を北海道と名づけ、11国86郡を設定。釧路国および川上郡が設置され開拓使が管轄する。1879(明治12)年7月に郡区町村編制法の北海道での施行により、行政区画として川上郡が発足。当時の郡域は、標茶町・弟子屈町の2町から標茶町の一部(チャンベツ地区)を除いた区域。
弟子屈町の由来は、アイヌ語の「テシカ・カ」(岩盤、梁・の上)から。
屈斜路の由来は、江戸時代の探検書・古地図には「クスリ・トー」(アイヌ語で温泉、薬の湖の意)と書かれていたが、この付近に集落があり、アイヌ語で「クッチャル」(沼・喉口)湖水が釧路川となって流れだすクッチャルに「屈斜路」の字を当てたもの。
古丹の由来は」、アイヌ語で「コタン」(村の意)に由来する。当時はクッチャロコタンと呼ばれ、有力なコタンだったこともあり、和人がクッチャロの名を湖にあてた。
弟子屈町字屈斜路の国道243号交差点から川湯温泉方向に道道52号線を約1.3kmを(小さい看板有)左折して約50mほど直進すると駐車場となる。

道東の阿寒国立公園にある屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖。屈斜路湖の湖と接する波打ち際に24時間無料入浴可能な露天風呂がある。
地元の有志によって作られ、定期的に清掃してくれるためとても手入れが行き届いている。脱衣場は男女別であるが備え付けの備品はない。大きな岩を挟んで男女別に仕切られているものの、奥へと進むと中では繋がっているため正確には混浴露天風呂だろう。湯は無色透明、源泉掛け流し。目隠し板などで仕切っていないので周囲からは丸見えであるものの「バスタオル・水着着用可」なので初心者にも優しい。機会があれば是非チャレンジしてもらいたい。
この温泉は、湯につかるとまるで屈斜路湖に浸かっているかのような気分を味わえる。目の前に広がる屈斜路湖のパノラマ絶景は冬になると周辺に白鳥が集まってくる。全面結氷する屈斜路湖も温泉露天風呂周辺は凍らない為、白鳥とお風呂に入っているかのような不思議な感覚が味わえると人気が高い。
露天風呂入口には「入浴心得」が書かれているので一読してから入るといいだろう。夜間騒ぐことはもちろん、温泉内での飲食は出来ないので注意!!。見学だけの観光客も多いのでルールとマナーを守ってほしい。
ちなみに私が訪問した際は清掃後でまだ入浴できなかった。


泉質 ナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)
源泉温度69.6℃、ph6.8
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、疲労回復、切り傷、火傷、慢性皮膚病など

屈斜路地区は、古くはクッチャロといい、アイヌ語由来である。地名は江戸期から見られ、1858(安政5)年6回目の蝦夷地探査をした松浦武四郎は、蝦夷地のほぼすべての全ての海岸及び道東地域の内陸部である十勝、阿寒、日高地方の河川などを巡る。この時斜里〜西別川上流域〜山道を越えてテシカガに至った。1859(安政6)年著した「戊午東西蝦夷山川地理取調日誌」には「クッチャロ、此処沼の口なり。是より沼端まで二丁も行に、直に人家有。此処惣て家数は十軒と聞しが、中には夫婦ながらに会所(釧路)へ下げられ等して、家も腐朽したる等有て、今人の現に住するもの七軒を見る」とあり、これは現在の沼口東側の現コタンを指しているものと思われる。1861(文久元)年に著した「久摺日誌」では「クッチャロは、湖の口なり、人家二軒、東岸に越て、七軒、湖水に枕て家居し、風景言ん方なし」とある。
 1869(明治2)年6月開拓使を設置する。8月蝦夷を北海道と改称し、11国86郡を画定し、釧路国川上郡に属し、佐賀藩の支配下になる。1872(明治5)年屈斜路村の一部となる。成立時はクツシャロ村と表記する。1875(明治8)年からは屈斜路村と見える。1890(明治23)年網走〜釧路を結ぶ釧路道路が開削され屈斜路村を経由する。湖の西部は1897(明治30)年に御料地へ編入される。この頃村内アイヌを屈斜路湖畔に集めたのが当地の始まりとなる。1902(明治35)年には弟子屈コタンのアイヌが屈斜路へ強制移住させられる。
 1919(大正8)年に当時屈斜路湖線と呼ばれた美幌峠へ通じる道(後の国道243号)を開削する。1923(大正12)年には弟子屈村と屈斜路村が合併し弟子屈村の大字となる。1925(大正14)年には川湯〜屈斜路への湖畔線が開削される。
 1947(昭和22)年町制施行し弟子屈町となる。
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