北海道応援サイト!がんばれ北海道!!

滝里ダム

住所 芦別市滝里町683

ダム便覧

札幌開発建設部空知川河川事務所滝里ダム管理支所

芦別の由来は、市域南端から中部にかけて南北に貫流する芦別川に由来し、「芦別」とはアイヌ語で、「アシュ・ペツ」(切り立つ・河)に由来する。
滝里の由来は、古くはアイヌ語で「ポン・モシリ」(小さい島)と言われ、奔茂尻の漢字があてられた。1913(大正2)年、11月滝川〜下富良野間が開業した釧路本線(現・根室本線)の駅名も奔茂尻駅(ぽんもしり)といった。その後空知大滝の上流域に当たることから「滝里」となった。
国道38号線の野花南市街地から富良野方向へ約1.8kmほどを斜めに右折し旧道にはいる。さらに3.8km。富良野市の国道237号線と国道38号線の分岐から芦別方向に約18.6kmを左折し旧道に入り約3.8kmほど

芦別市、一級河川・石狩川水系空知川中流部に、1999(平成11)年に建設されたダム。
国土交通省北海道開発局石狩川開発建設部が管理する特定多目的ダムで、空知川本流に建設されたダムとしては最も新しい。
堤高50m、湛水面積6.8平方km、総貯水容量1億800万立方mの重力式コンクリートダム(最も多く建設されているダムで、貯水上流面にかかる荷重をダムの自重により支え、下の堅い強固な岩盤に伝え支えるもの)。ダム湖は滝里湖(たきさとこ)と呼ばれる。
滝里ダムは、治水(洪水の被害を抑える)、河川の環境を守る、灌漑用水、上水道、発電などさまざまな役割を持っており、上水道は中空知地域などに供給されている。
ちなみに、ダム直下では川の環境を守るために1秒間に9立方mの水を流し、滝里ダムで使われる電気は、この水を利用してダムの必要な電気を作っている。


取水塔は堤頂にあり、農業、水道で使う水をこの施設を経由してダム湖から流している。

滝里ダム管理支所では、防災操作、流水機能の維持、かんがい用水の供給、水道用水の供給、発電を行っている。
館内は、ダムや周辺のパネル展示など行われているが1Fフロアのみである。


湖は冬には、わかさぎ釣りもできる。
5月頃の雪解け時期、常用洪水吐6門から放水しているととても迫力があります。そばには空知の由来にもなった空知大滝があるが近くまでは行くことができない。
写真は、大滝下流部の橋から撮ったもの。


ダム下流にある公園では、空知大滝を間近で見られる展望台のような場所もあるが、真上から見るような形となり迫力にかける。



昭和50年代、空知川中流域の富良野市の北西部と芦別市滝里町にまたがるダムの建設により、水没予定地域内には富良野市域に6ヶ所、芦別市域に44ヶ所の埋蔵文化財遺跡(包蔵地)が判明。
発掘の調査対象となったのは、芦別市域22ヶ所で滝里遺跡群と名付けられた。総面積は190.38平方m。1989(平成元)年〜1998(平成10)年にかけ、(財)北海道埋蔵文化財センター担当のもと延8万人の作業員が従事し、全容を明らかにしたという。
このとき出土したものは、総数100万点を超え縄文時代から擦文時代まで多岐にわたる。
滝里遺跡群は約7kmに及び、調査対象になった最も上流部は、奈江川と空知川の合流地点付近の滝里26遺跡、最も下流部はダム本体付近の滝里11遺跡だった。
遺跡場所は主に空知川及びその支流の河岸段丘や自然堤防上にあり、ほとんどの遺跡は右岸側に多くみられた。一部の遺跡では良好な状態で遺物包含層が残り、当時の生活を復元することにも成功しているという。

滝里湖オートキャンプ場
車椅子対応のコテージ、二輪車等専用フリーテントサイト、トイレ、コインランドリー、自動販売機や売店等がある。
キャンピングカーサイト5区画、スタンダードカーサイト(電源15A・炊事台・上水道付)19区画、スタンダードカーサイト(電源15A)16区画、二輪車等専用フリーテントサイト10区画、コテージ6人用3棟、コテージ8人用3棟がある。
開設期間 4月下旬〜10月中旬
問い合わせ先
滝里ダム防災施設(滝里湖オートキャンプ場)
住所 芦別市滝里町288番地
TEL 0124-27-3939

1972(昭和47)年、滝里ダム予備調査開始。
1979(昭和54)年、実施計画調査に着手する。
1982(昭和57)年、「石狩川水系工事実施基本計画」が策定される。
1983(昭和58)年、4月建設着手する。
1990(平成2)年、本体工事着手する。このとき採用されたのはRCD工法(水分の少ないコンクリートを使用し、ダンプで運び、それをブルドーザーで薄く敷き振動ローラーで締め固める方法)で、当時国内初の工法だった。
1997(平成9)年、本体打設完了する。
1999(平成11)年、試験湛水開始。11月滝里ダム竣工式挙行。

Copyright (C) がんばれ北海道 All Rights Reserved.
inserted by FC2 system