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空知大滝

住所 芦別市滝里町

芦別市

芦別の由来は、市域南端から中部にかけて南北に貫流する芦別川に由来し、「芦別」とはアイヌ語で、「アシュ・ペツ」(切り立つ・河)に由来する。
滝里の由来は、古くはアイヌ語で「ポン・モシリ」(小さい島)と言われ、奔茂尻の漢字があてられた。1913(大正2)年、11月滝川〜下富良野間が開業した釧路本線(現・根室本線)の駅名も奔茂尻駅(ぽんもしり)といった。その後空知大滝の上流域に当たることから「滝里」となった。
国道38号線の野花南市街地から富良野方向へ約1.8kmほどを斜めに右折し旧道にはいる。さらに約2.7km。アーチ橋を渡り大滝橋手前左たもとの細い道を降りるとある(看板が小さいため注意していないと見落とす)。富良野市の国道237号線と国道38号線の分岐から芦別方向に約18.6kmに野花南(のかなん)の手前で空知大橋の看板が目に入る。左折し旧道に入り約2.7km。アーチ橋を渡り大滝橋手前左たもとの細い道を降りるとある。(看板が小さいため注意していないと見落とす)

空知の由来は、アイヌ語の「ソーラップチ」(滝が・ごちゃごちゃ落ちている・川)と呼ばれ、和人がそれをソラチと呼び空知の語源となった滝である。
この滝は、松浦武四郎の「石狩日誌」に紀行文とスケッチが残されており古くから知られた滝。
そのスケッチが他の資料とともに滝里ダム防災施設(旧滝里ダム資料館)にパネルで展示されているという。


松浦武四郎と空知大滝
「此辺川中へ七、八間に狭りしが、此上十弐条に併びし瀑布の何れも高二丈、三丈位幅は二尺、三尺より一丈余まで有を見たり。爰にて川巾七、八十間に広まり、其東岸千畳敷とも云平岩有て此所に止宿と定む」
松浦武四郎によると、当時の空知大滝は12条に分かれ、高さは約6〜9m、幅は狭いところで約60〜90cm、広いところで約3m余、大滝だったそうだ。
また滝里ダムの下流にあるため、ダム放流時は水量が多くなり、当時のような迫力ある大滝になるが、危険なため柵が設けられているのでそれ以上は入らないほうがいい。
GW頃や大雨の後などが全面放水をするので、見応えがあると思われる。
空知大滝甌穴群(おうけつぐん)
2011(平成23)年3月15日に北海道指定文化財に指定された。
空知大滝甌穴群は、空知川河川敷地、標高111〜118メートルの空知大滝の両岸にある。
白亜紀の堆積岩類が分布するところに空知大滝はあり、風化や侵食などで、弱い部分が削り取られた結果、凸凹が拡がって現在の滝の形になったものと考えられている。
おう穴は、総64箇所(右岸47か所、左岸17か所)、東西方向220m、南北方向77mの範囲に分布している。
穴は、最大で直径3m、深さ1mにも及び、最小のもので直径8cm、深さ6cmまで様々なものがある。
おう穴がある岩盤は、下部蝦夷累層群の島ノ下頁岩層と呼ばれる中生代白亜紀の地層。
地質学上価値があるが、調査は進んでいるかは不明。


紅葉の名所でもあり、奇岩が連なる川と、彩りに染まる木々が趣のある観光名所だが、人気はない。
道も幅員が狭く落石なども度々あり、大雨などのあとは通行止めになることがあるので注意して欲しい。


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