苫小牧市博物館住所 苫小牧市末広町3−9−7TEL 0144-35-2550 開館時間 9時30分〜17時(入館は16時15分まで) 休館日 月曜日 年末年始 12月30日〜1月6日 無料開放日 5月5日(こどもの日)、11月3日(文化の日) 入館料 大人300円・高校生200円・中学生以下無料 苫小牧市 社団法人 苫小牧観光協会 苫小牧市博物館 苫小牧の市民文化公園に併設された博物館で、1985(昭和60)年に苫小牧市開基百年記念事業として開館した。 テーマは「樽前山麓・勇払原野の自然と文化」で、郷土の自然資料や先史時代の埋蔵文化財、先人の郷土開拓にかかわる歴史・民俗資料等を収集・保存し後世に伝えるとともに、体系的に展示している。 1階 エントランスホールには、マンモス象親子の複製がお出迎えしてくれる。 常設展示室では、苫小牧の地層模型・「国指定遺跡 静川遺跡-環濠(かんごう)遺跡」のジオラマ、勇払原野とそこに棲息する動植物の標本や剥製などの自然史に関する資料を展示している。 2階 常設展示室では、1966(昭和41)年7月に勇払川から発掘され、北海道の有形文化財に指定された約600年前の3そうの丸木舟が目を引く、この舟はここでしか見られない大変貴重なもので、河川や湖沼で使われた丸木船(チプ)と、海で使用していた舟「イタオマチプ」の両方の舟が展示されておりここでしか見ることの出来ないものでもある。 「イタオマチプ」は丸木舟の上に、アイヌ独特の技術で作られた波を避ける板を縄で綴じた「板綴り舟」と言われるものもあり、極めて保存状態が良好。 そのほか、考古資料(土器・土偶・装飾品)・アイヌ民族資料(衣類・武具・農具ほか)・開拓期資料・スケート関係資料などあり、アイヌの資料の豊富さには感動すら覚える。 静川遺跡から出土したアイヌの遺物や円空仏も展示されている。 ちなみに円空とは、1632(寛永9)年 - 1695(元禄8)年7月15日(8月24日)は、江戸時代前期の行脚僧で、全国に「円空仏」とも呼ばれる木彫りの仏像を残したことで知られている。 特筆すべきは、アイヌの服ではないだろうか。 衣服には、ふだん着と特別な儀式のときの晴れ着とがあるそうで、渦巻き文や括弧文と呼ばれるアイヌ文様が施されいるのが第2収蔵展示室で見ることが出来る。 棚や引き出しの中にも収蔵品が納められており、間近で見ることができる。 マルチビジョン室では、苫小牧の歴史を映像を使って分かりやすく解説している。(上映時間は決まっている) 最後に、スケートのまち苫小牧では以前使われていたスケート靴や、それにまつわる様々な写真や記念品などが展示されている。 大きな地図で見る |