静川遺跡住所 苫小牧市字静川93-7〜11苫小牧市 社団法人 苫小牧観光協会 北海道石油共同備蓄株式会社 苫小牧市博物館 苫小牧にある遺跡で、国道235号線を鵡川へ向かうと左に看板が見える。 国道234号線から約8km、苫小牧東部開発地域内の厚真台地に位置している。 「国指定遺跡 静川遺跡-環濠(かんごう)遺跡」と記されている看板を曲がり、道なりに進む(一方通行路が存在するので注意)。 1980(昭和55)年、国家石油備蓄基地の建設工事の時に発掘されたもので、今から約4000年前の静川16遺跡として発見。 1982(昭和57)年、記録保存を目的とした調査で、東西に双頭状に分かれた台地上から、数多くの遺構や遺物が発掘された。 A地区・東側の標高15〜20mの舌状の台地から住居跡(直径8mほどの炉を持たない建造物跡2棟)、狩猟用の落とし穴、環壕(幅0.3〜3m、深さ1〜1.8m、全長139mにおよぶV字状の環壕(かんごう))。 B地区・西側に並行する同規模の台地には、直径4〜5mで楕円形の縄文時代中期(同時期)に33軒の竪穴住居跡・墳墓・土器片囲炉・貯蔵穴などの集落があり、両地区からは、縄文時代早期から続経文時代までの土器・石器・装身具類など18万点も出土しているそうだ。 環壕の目的は、聖域説・砦説と諸説あるそうだが、最も有力と考えられている説が祭祀の場ではないかという説が有力視されている。 この静川遺跡は、集落と環壕が一体となり、縄文時代のその生活や精神文化を伝えるもので、縄文時代の環濠集落は、現在のところこの遺跡のみである。 環壕の重要性から1987(昭和62)年に国の史跡に指定された。 また静川の地は、「ニナルカ」アイヌ語で「川沿いの大地の上」と呼ばれていたそうで「ニナルカ遺跡」とも呼ばれていた。 現在、環壕は埋め戻されているため見ることは出来ませんが、今後は公園化に取り組んで行きたいと苫小牧市博物館の方は仰っております。 ちなみに、苫小牧市博物館にも出土した遺跡の一部や、ジオラマが展示されています。 大きな地図で見る |