北海道応援サイト!がんばれ北海道!!シューパロダム

シューパロダム

住所 夕張市南部東町

NPO法人 ゆうばり観光協会

ダム便覧 夕張シューパロダム

夕張の由来はアイヌ語の(鉱泉の湧き出る所)から。
シューパロの語源はアイヌ語で「シ・ユーパロ」(本当の)あるいは(源の)を意味する「シ」と、「ユーパロ」(鉱泉の湧き出る所)からきており、「夕張川本流」を意味する。
現在、大夕張ダムの直下流155メートル地点に、大夕張ダムの嵩上げを目的とした提高1.6倍の、シューパロダムが建設されている。
堤高110.6mの重力式コンクリートダムで、完成すれば大夕張ダムはゲートなどは取り払われるが、堤体本体はそのまま水没し、63年間にわたったダムの役割を終えることとなる。
シューパロダムの湛水面積は、1400ha。完成すると北海道最大規模、日本国内最大級の多目的ダムとなり、雨竜第一ダムの朱鞠内湖に次いで日本第2位、総貯水容量も日本第4位となり日本屈指の大人造湖(シューパロ湖)が誕生する。
土地改良事業の一環として、農林水産省は農業用水の更なる確保を図るため、1980(昭和55)年、既設の大夕張ダムを13.3メートルかさ上げする再開発計画を立案する。
1981(昭和56)年、8月「台風12号」が北海道を襲い、夕張川も各所で堤防が決壊、夕張市や江別市などで大きな被害をもたらした。この石狩川流域の大水害が契機となりダム計画を本格化させ、既設大夕張ダム直下流155メートル地点にダム建設を計画することとなった。これがシューパロダムである。
目的は、夕張川・石狩川の洪水調節、水力発電(2万6600キロワット予定)、千歳市・江別市・恵庭市・北広島市・南幌町・長沼町・由仁町4市3町への上水道供給、夕張市・岩見沢市・栗山町・安平町など6市5町の農地に対する灌漑(かんがい)である。
建設事業に着手したのは1995(平成7)年度、ダム本体にコンクリートを打設する工事が、2007(平成19)年度より行われ、2012年10月3日堤体打設が完了した。
当初は、2004(平成16)年度の完成予定であったが完成予定が大幅に遅延していて、2012(平成24)年度開始予定だった試験湛水は2013(平成25)年度へ延び、完成予定は2014(平成26)年度へ変更された。
竣工後は大夕張ダムは、貯砂ダムとして機能し、世界的にも希であり、橋梁工学的に極めて貴重な橋梁である三弦橋も水没する。
三弦橋だけでなく、大夕張ダムのダム湖周辺には土木遺産・鉄道遺構など、かつて日本のエネルギー需要を支えた非常に貴重な鉄道橋が数多く存在しており、その大半もダムの湛水によりダム湖の底に沈むそうだ。


三弦橋とは、かつて旧・夕張森林鉄道・夕張岳線 夕張川第1号鉄道橋として使用されており、全長381m、39mスパン1連、77mスパン1連、52mスパン5連の計7連の単純トラス(三角形を基本単位としてその集合体)から構成されており、大夕張ダム建設時にダムに沈む路線の補償として建設された橋。現在は使用されていない。
夕張出身の有江義晴によってデザインされたこの橋は、夕張岳の眺望を壊さず周辺の環境にとけ込むように設計され、正面から見ると三角にみえる為、「三弦橋(さんげんきょう)」と呼ばれ親しまれた。
三弦橋は、現存する鉄道専用橋としてこの形式が採用されている橋は、世界的にも非常に稀で日本では夕張のみと大変貴重な鉄道橋で、橋梁工学的に極めて貴重な橋梁である。トラスはリベット打ちで組み立てられ、約450tの鋼材が使用されている。
また、ダム湖周辺にはいくつかの廃橋梁が存在し、日本に唯一現存する旧陸軍の鉄道連隊が架橋器材として使用した重構桁を用いた、軍用仮橋重構桁(夕張森林鉄道・夕張岳線第5号橋梁及び第6号橋)橋梁も含まれており、構造上大変貴重な橋だという。



大夕張ダムとは、夕張市、一級河川・石狩川水系夕張川上流部に建設されたダムである。
北海道開発局によって建設された農業用ダムで、堤高67.5m、夕張川流域1市5町の約1万2000haへのかんがい用水及び発電を目的として夕張川に築造された重力式コンクリートダム。
1962(昭和37)年に建設され、下流の川端ダムなどと連携して農業用水を供給し、発電も行っていた。
この大夕張ダムをのみこむ形で建設しているのが、夕張シューパロダムで、灌漑・発電、洪水調整・水道供給の役割も担う。


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